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Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド
リリース7.0
E05165-01
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TimesTenバージョン6.0以上からのクライアント/サーバーのオンライン・アップブレードの実行

TimesTen 7.0から、TimesTen ServerでTimesTen Client ODBCドライバ・バージョン6.0以上にリンクされているすべてのユーザー・アプリケーションと通信できるようになりました。これによって、TimesTen Client/Serverインストールのアップグレード手順が非常に簡単になりました。TimesTen Client/Serverインストールをアップグレードする場合、データ・ストアへのクライアント・アクセスの要件に応じて少なくとも次の2つの方法があります。

クライアント/サーバーのオンライン・アップグレード

最小限の再構成で新しいメジャー・リリースへのTimesTen Client/Serverシステムのオンライン・アップグレードを実行するには、次の手順を実行します。

  1. 以前のバージョンのTimesTenのTimesTen Serverを停止します。この時点から新しいバージョンのTimesTen Serverが起動される時点まで、クライアント・アプリケーションからデータ・ストアにアクセスすることはできません。クライアントでデータ・ストアを更新しようとしても正常には実行されないため、必要に応じて、ユーザー・アプリケーションを停止する必要があります。
  2. 新しいバージョンのTimesTenをインストールします。インストール時に、以前のバージョンのTimesTenと同じポートでリスニングが行われるようにサーバーを構成します。
  3. ttMigrateを使用してデータ・ストアを以前のバージョンから新しいバージョンに移行します。この手順の例は、「32-bitおよび64-bitのデータ・ストア間での移動」を参照してください。
  4. 新しいバージョンのTimesTen Serverを起動していない場合は起動します。これで、アップグレードされたデータ・ストアにクライアント・アプリケーションからアクセスできるようになります。

  5. 注意: この手順では、両方のバージョンのTimesTen Serverが同じポートでリスニングを行うように構成されているため、以前のバージョンを再起動する必要がある場合は、まず、異なるポートでリスニングが行われるようにそのサーバーを構成する必要があります。

データ・ストアに継続してアクセスした状態でのクライアント/サーバーのオンライン・アップグレード

ttMigrateを使用してデータ・ストアを移行するプロセスは、データ・ストアが非常に大規模な場合、時間がかかる可能性があります。クライアント/サーバーのオンライン・アップグレード手順の実行時にクライアント・アプリケーションからデータ・ストアにほとんど途切れずアクセスする必要がある場合は、次の手順を実行して、オンライン・アップグレードを実行する手順をレプリケーションに統合することができます。

  1. 以前のバージョンと同じポートでリスニングが行われるようにTimesTen Serverが構成されていることを確認して、新しいバージョンのTimesTenをインストールします。新しいサーバーを起動するかどうかを尋ねられたら、noと答える必要があります。
  2. 「レプリケーションを使用したオンライン・アップグレードの実行」の手順を実行して、データ・ストアのいずれかのコピーをアップグレードします。
  3. すべてのクライアントを以前のバージョンのデータ・ストアから切断します。
  4. 以前のバージョンのTimesTen Serverを停止します。
  5. 以前のバージョンから新しいバージョンへのデータ・ストアのすべての更新が終了するまで待機します。
  6. 新しいバージョンのTimesTen Serverを起動します。新しいバージョンのTimesTen Serverは、以前のバージョンと同じポートでリスニングを開始します。これで、構成を変更せずにクライアント・アプリケーションを新しいバージョンのデータ・ストアに接続できるようになります。